自然素材 土佐和紙壁紙の特性
原料
和紙は植物の勒皮繊維(表皮のすぐ内側にある柔らかい内皮)を主原料とします。 昔からの代表的なものは楮、三椏、雁皮。 最近ではケナフも使用されています。
調湿
紙は木材と同じで呼吸しています。湿度の高い時は湿気を吸収し、乾燥したときには蓄えていた湿気を放出しますので夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。
調光
無作為に並んだ繊維が光を乱反射させるので照明の灯りや日光もとても柔らかく感じます。
保湿
新聞紙の例を挙げるまでもなく、本来紙が持つ性質として保温効果があります。しかも和紙の場合は洋紙より繊維の隙間が大きいため、保温効果も抜群です。
吸音
光と同様、音も分散・乱反射しますので、耳障りが柔らかくなるだけでなく、部屋から洩れる音も軽減できます。
室内環境汚染がない
和紙は楮や三椏、雁皮といった自然の植物を原料としているので身体に害が無く、収穫までの年数も木材パルプに比べ短いので森林伐採などの自然破壊もありません。
和紙は腐れば肥料になり燃やしても有害物質の出ない現在に求められている最高の建材なのです。
楮(コウゾ)
クワ科の植物で繊維が長く太いので、たいへん 丈夫な紙ができます。土佐和紙で最も有名な「土佐典具紙」は楮で作られています。
三椏(ミツマタ)
ジンチョウゲ科の植物で楮に比べ繊維は短く強さもやや劣りますが滑らかで光沢のある紙ができます。 西陣の金糸、銀糸は三椏から作られており、1万円札も土佐和紙三椏です。
雁皮(ガンビ)
栽培は難しく山野で自生しているものをつかいます。ジンチョウゲ科の植物で繊維が最も細かく粘りがあります。謄写版原紙などが作られます。
ケナフ
アオイ科の植物で成長が早く二酸化炭素を大量に吸収し、環境改善作物として注目されています。
自然素材一覧
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